久保睦×久保睦(過去睦)
久保睦は親の、学校の期待にこたえたかった。
彼は周りから優等生であると讃えられる事がアイデンティティだった。
大学3回生、彼は今まで伸ばしていた髪を切った。社会に迎合する為だった。
痛覚なんてものは存在しないはずだが、酷く痛かった。
その日、彼は何度もトイレで吐いた。
過去の彼は優等生ながら『少し』端者
だが、社会のレールから完全に外れてしまったらそれは『落ちこぼれ』だ
久保睦は今までの自分の気持ち、思い、生き方
可能な限りのものを殺した。殺そうとした。
可愛いものを持つのが好きだったが止めた。
長い髪も切った。
服装もおとなしいものに変えた。
煙草を吸い始めた。
時々夢に見る。
昔の自分が嘲笑ってくる。
「そんな事したって無意味だ」
「周りが喜んで何になる?もうそれは自分ではないよね?」
久保睦は否定する
「周りが喜ぶ事をする事が僕そのものだ!」
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